仮想通貨ファイルコイン(FIL)とは何ですか？
仮想通貨ファイルコイン(Filecoin/FIL)とは？
ファイルコイン（Filecoin/FIL）について簡単に説明すると、データの保存場所であるストレージを利用する際に使用するトークン（仮想通貨）です。
「人類の最も重要な情報を保存する」という理念の基、シリコンバレーのスタートアップであるProtocol Labs（プロトコルラボ）が、2014年にプロジェクトをスタート。
2017年には、仮想通貨の新規発行による資金調達方法であるトークンセール(ICO)で、歴代第2位となる約280億円の資金を調達し話題になりました。
ファイルコインの提供する「分散型ストレージサービス」が、未来を担うソリューションとしていかに注目されているかが分かりますね。
そして、2020年10月に正式リリース。
わずか半年後の2021年3月頃から急騰し、4月には仮想通貨全体の時価総額ランキングでトップ10にランクインしました。
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ファイルコイン(FIL)の仕組みと特徴
なぜここまで世界の著名投資家から注目されるのか？
続いて、ファイルコイン(FIL)の仕組みと特徴を分散型ストレージサービスに関連する用語と合わせて解説していきます。
分散型ストレージ？IPFS？用語で読み解くFilecoinの仕組み
・プロトコル(protocol)
ネットワークの世界においてコンピュータでデータをやりとりするため事前に定めた「取り決め」のことです。プロトコルは目的別にさまざまな種類があり、データの保存方法にも複数の規格があります。
・HTTP(HyperText Transfer Protocol)
Webサーバー上のデータを取り出したり、Webサーバーへデータを送ったりするため、現在のインターネットで一般的に利用されているプロトコルです。
クラウドストレージに代表される既存のデータ管理は、この方式で行われています。
身近なHTTPのストレージシステムは、GoogleドライブやDropboxなどです。
中央集権的なサーバーを介した通信方式であるため、サーバーダウンによるアクセス障害や、サイバー攻撃によるデータ漏洩や消滅といったセキュリティ上のリスクが生じることが課題とされています。
・P2P(Peer-to-Peer)
ネットワークに接続された不特定多数の端末(PCやスマホなど)同士が、直接データファイルを共有する通信技術です。
仮想通貨の取引履歴情報はP2Pの分散型データ管理によって不正や改ざんを防ぐことができます。
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ビットコインにおける「お金の帳簿」として開発され、「インターネット以来の技術革新」とも言われるデータ管理技術です。
ブロックと呼ばれるデータの塊を鎖(チェーン)のように連結して保管し、通信技術であるP2Pを使うことで、全ての参加者が自律して取引履歴をコピーし続けます。
システムダウンを起こさない、一度記録された取引を変更・削除することができない、改ざんが非常に難しい等がブロックチェーンの特徴です。
高い信頼性が必要とされるあらゆる取引に応用できることから、暗号通貨以外の分野でも広く普及していくと予想されています。
・IPFS(Inter Planetary File System)
ファイルコインをリリースしたProtocol Labs社のJuan Benet氏の提唱すｒプロトコルです。
1つのサーバーにデータを保存していた中央管理型プロトコルHTTPとは異なり、ブロックチェーン技術を使い世界中のパソコンやスマホの空き容量を、共有のストレージにするデータの保存方法として開発されました。
全世界のストレージのうち約50％使われていない余剰ストレージであると考えられています。
このIPFSによるデータの保存方法が、ユーザー同士でストレージの貸し借りを可能にする分散型ストレージサービスです。
このように、ファイルコインは単なる仮想通貨ではなく、余剰ストレージを使ったデータ管理を可能にする次世代のソリューションとして注目集めているのです。
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